スマートフォンが身近になって、気になったことや分からないことはすぐに検索できる世の中になりました。
GoogleやYahooで検索をすると、多くのサイトが出てくるでしょう。
その検索結果に出てくるサイトは、人の手で作られています。
サイト制作には、WebデザイナーやWebエンジニアなど、さまざまな人が関わっています。
今回の記事では、その中でも、「Webライター」と呼ばれる職業について紹介します。
Webライターとは

Webライターとは、Web上にあるサイトやHP上にある文章を書く職業です。
具体的に言えば、「●●とは」と検索した時に出てくる解説記事や、「オススメ 家電」と検索した時に出てくる商品紹介の記事などを書くのが仕事です。
特定の企業に勤めながらメディアに記事を書くWebライターもいれば、企業からの依頼を受けて記事を書くフリーランスのWebライターもいます。
近年は、中小企業や個人事業主もオンラインで事業を展開することが多く、Web上のコンテンツ制作のニーズが高まり続けています。
自由な働き方や、PC1台あれば仕事ができるハードルの低さから、副業の選択肢としても人気の職業になりました。
とはいえ、誰でもできるわけではありません。
Webライターにも向き不向きがあります。
向き不向きの特徴をまとめた記事もありますので、もしよければ読んでみてください。別タブで開きます。
Webライターの種類

Webライターと言っても、実際に手がける仕事内容は幅広いです。
このため、手がける仕事内容によって、同じWebライターでも呼び方が変わることがあります。
明確な定義があるわけでもありませんし、厳密に仕事内容がわかれているわけでもありません。
あくまでも、ざっくり「こんな種類がある」と思ってもらえば大丈夫です。
主なWebライターの種類は、次の5つです。
- 取材ライター
- セールスライター
- コピーライター
- PRライター
- SEOライター
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
取材ライター
実際に人に会って話を聞いたり、現地に行って様子を見たりした上で記事を書くWebライターのことを、取材ライターといいます。
従来の紙媒体に記事を書いている記者(ライター)の仕事内容にかなり近いです。
取材ライターは、文章を書くスキルはもちろん、人の話を引き出したり、話の内容を的確にまとめたりする能力も求められます。
その分、フリーランスとして取材ライターの仕事を受けた場合、単価が高い傾向にあります。
セールスライター
企業の商品やサービスを売ることを目的とした文章を書くWebライターがセールスライターです。
商品やサービスを紹介する記事、実際に使った感想を書くレビュー記事、人に商品やサービスの魅力を聞いたインタビュー記事など、手法はさまざまです。
読者に商品やサービスを買ってもらうことが目的なので、人の購買意欲を刺激するような高いライティング能力が求められます。
コピーライター
コピーライターは、商品やサービスの広告に使うキャッチコピーを考えるWebライターです。
他のWebライターが何千字単位で文章を書くのに対して、コピーライターは短い字数で、目にした人を引きつけるような文章を書くことが求められます。
言葉遣いのセンスはもちろん、紹介する商品やサービスに対する深い理解も求められる仕事です。
PRライター
企業の広報やPRのための文章を書くのが、PRライターです。
新しい商品やサービスを発売する前、企業はマスメディアや関係者に「プレスリリース」と呼ばれる文書を送ることが多々あります。
プレスリリースには商品の概要や他社製品との違い、セールスポイントなどが書かれていて、これを見たマスコミや関係メディアが記事を書きます。
この「プレスリリース」のような文章を手がけるのが、PRライターです。
企業の広報役のような仕事のため、商品やサービスはもちろん、企業についての理解、SNSの情報発信や運用への知識も求められます。
SEOライター
GoogleやYahooといった検索エンジンでキーワードを検索した際、上位に表示されるような文章を書くWebライターのことをSEOライターと言います。
SEOとは、Search Engine Optimizationのことで、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」と言います。
検索エンジンでサイトを上位に表示させるためには、読者が求める情報を正確に、分かりやすくまとめたコンテンツをサイトに載せている必要があります。
このような高品質な文章を書くのが、SEOライターです。
他にも、GoogleやYahooに「高品質なコンテンツ」と認識させるためのテクニックのようなものもあります。
このため、過去にSEOで1位をとっていたり、上位のコンテンツを量産したりするような実績がものを言う仕事でもあります。
Webライターの仕事内容は?

Webライターの仕事内容は多岐にわたるため、一概に「これ」と言うことが難しいです。
共通して言えるのは「文章を書くこと」でしょう。
さらに正確に言えば、Webコンテンツになる文章、いわゆる記事やコラムを書くことがWebライターの仕事です。
記事やコラムを書く際は、ただ文章を適当に書けば良い訳ではありません。
- 記事の企画立案
- 記事の内容についてリサーチする
- 記事の構成を考える
- 記事を書く
- 記事の中身を校正・校閲する
- 記事を納品する
このように、いくつもの工程を積み重ねて、一つのコンテンツを作り挙げることになります。
ただし、Webライターとして引き受ける依頼によっては、このような段階が分業化されていることもあります。
構成だけを担当するWebライター、執筆担当のWebライター、校正・校閲を担当するWebライターが分かれていることもざらです。
一方で、すべての過程を任される依頼もあります。
このように、Webライターの仕事内容は、依頼によって大きく異なります。
Webライターの仕事の流れについては、詳細な解説記事を専業Webライターの竹原ふうかさんが書いてくれました。
オススメのクラウドソーシングや、営業のポイントも合わせて紹介してくれているので、ぜひ読んでみてください。(別タブで開きます)
専業Webライターが仕事の流れを徹底解説!オススメのクラウドソーシングも紹介
Webライターの収入は?

Webライターとしての収入も、かなり個人差があります。
企業に勤めている場合は、従業員として給料をもらうことになりますから、その企業の給与水準で収入が決まります。
企業や団体に属さないフリーランスとして働く場合の収入は、青天井です。
フリーランスとしてのWebライターの収入は、ほとんどの場合「一月に何文字書けるか」ということに左右されます。
これは、Webライターへの報酬が「1文字1円」といった文字単価と呼ばれる考えに従って払われることが多いからです。
文字単価が高く、休みなく働けば収入はぐんぐん伸びていくでしょう。
実際、フリーランスとして専業で働くWebライターには、月100万近い収入を得る人もいます。
逆に言えば、仕事量が少なく、文字単価が低ければ収入は下がってしまいます。
最低限の収入をキープするためにも、タイピングや執筆の速度を上げて仕事量を増やしたり、スキルを身につけて文字単価を上げたりすることが必要です。
Webライターの単価について、より詳しく解説した記事もあります。
ぜひ、ご覧ください。
Webライターのメリット

Webライターとして働くメリットをご紹介します。
主なメリットは、次の3点です。
- 時間と場所に縛られない
- 即金性が高い
- 初心者でも始めやすい
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
時間と場所に縛られない
Webライターの仕事道具は、PCです。PCと電波さえあれば、場所を問わずに仕事をすることができます。
また、仕事の受け方も「●月●日までに記事を●本納品する」といったケースが多く、締め切りを守ることができるなら一日に何時間働くのも自由です。
このようなメリットがあるため、在宅でできる副業としてWebライターが注目されるようになっています。
即金性が高い
依頼を受け、文章を納品することさえできれば、ほぼ確実に報酬を手に入れられる即金性の高さもWebライターのメリットです。
ブログやせどりといったビジネスで成果を得るまでに、ある程度の時間が必要となります。
一方、Webライターは、通常のアルバイトと同じで仕事の成果に対してすぐに報酬を得ることができます。
初心者でも始めやすい
初心者でも始めやすい環境なのもWebライターとしてのメリットです。
Webライターの仕事の基本は「文章を書くこと」です。
このため、人によって文章のうまい下手があるにせよ、ある程度しっかりと文章を書くことができるなら、すぐにでもWebライターとしての活動ができます。
文ブロには、未経験者からWebライターになった方々も記事を寄稿しています。
なんの積み上げもない状態から始める人にとって、心強い体験談を書いてもらいました。
良ければ、ご覧下さい。
もちろん、お金をもらって文章を書く訳ですから、初心者でもプロとしての意識を持つことを忘れてはいけません。
Webライターのデメリット

Webライターは決して夢のような職業ではなく、場合によってはデメリットもある職業です。
主なデメリットは次の3点。
- 時間単価が低くなりやすい
- フロー型のビジネス
- スキルアップが必要
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
時間単価が低くなりやすい
時間単価、いわゆる「時給」が低くなりがちなのはWebライターのデメリットです。
Webライターの仕事の基本は「文章を書くこと」です。
しかし、ただ文章を書けば良い訳ではありません。
セールスライターやコピーライターなら、商品やサービスについて学んだり、競合との違いを調べたりすることが必要です。
SEOライターの場合も、記事の構成を練ったり、他のサイトの記事を読み込んだりするなど、文章を書く以前の準備時間があります。
このため、文章を書く時間だけを見れば短く、収益性のある職業に見えるでしょう。
ですが、準備時間も含めて考えると、時間単価が安くなりやすいことに注意が必要です。
また、Webライター業界は初心者も多いため、極端に報酬が低く設定されている依頼があることにも気をつけましょう。
フロー型のビジネス
Webライターの働き方はフロー型のビジネスです。
フロー型ビジネスというのは、商品やサービスの提供に対して、一度だけ報酬ももらうビジネスの形態を指します。
フロー型ビジネスは、働いた分だけ報酬が増えます。
一方で、働かなければ報酬がもらえない形態の仕事と言えるでしょう。
反対に、商品やサービスの提供に対して、何度も報酬をもらうことができるビジネスをストック型ビジネスと呼びます。
ストック型ビジネスは、報酬を得るまで時間がかかることが多いです。
しかし、一度売り上げが出ると、最低限の労力で売り上げをあげ続けられるのが特徴です。
Webライターは、自分が書いた文章を依頼主に納品し、それに対して報酬をもらいます。
これ以降、自分が書いた文章から利益が発生しても、Webライター本人に追加で報酬が入ることはありません。
このため、働けなくなれば収入が途絶えることになります。
Webライターとして働くには、このような特性を念頭に置く必要があります。
スキルアップが必要
常にスキルアップが求められるのも、Webライターのデメリットの一つです。
Webライターとして収入を上げるなら、専門知識を身につけたり、文章力を磨いたりする必要があります。
スキルを身につけることで、より難度の高い依頼を受けられるようになり、収入が上がります。
一方、スキルを身につけようとしないままWebライターを続けても、基本的には現状と同じような依頼しか受けることができません。
もちろん、高望みしないならばスキルアップの必要もありません。
一定の収入があれば問題ない人にとっては、デメリットではないと言えるでしょう。
また、無料でスキルアップすることもできます。
例えば、クラウドワークスが実施しているWEBライター検定。
この検定の3級は、無料で受けられる上、Webライターに必要な基礎知識を学ぶことができます。
WEBライター検定について詳しく書いた記事もあります。
もしアナタが受験するつもりなら、受験前にぜひ読んでください。
また、文ブロに記事を寄稿してくれているWebライターのたこぷーさんは、WEBライター検定3級に落ちたことがあります。
その時の体験談を記事にしてくれているので、こちらの記事も合わせてお読みください。
また、スキルアップした自分をクライアントにアピールするためには、ポートフォリオを作る必要もあります。
非常に便利なのに、意外と作っていないWebライターが多いポートフォリオ。
ポートフォリオとはなにか、書くべき内容などを一からまとめた記事もあります。
Webライターを始めるには?

Webライターを始めるには、一体どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、副業としてWebライターを始める場合と、本業としてWebライターを始める場合の方法を簡単にご紹介します。
副業としてのWebライター
副業としてWebライターを始める場合は、フリーランスと同じく、自分で依頼を受け、文章を書いていくことになります。
とはいえ、いきなり企業に営業をかけるのも初心者のうちは難しいでしょう。
そこで、多くの人が利用するのが、クラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングサービスというのは、依頼をしたい企業や個人と、依頼を受けたい企業や個人を仲介してくれるサービスです。
お金の受け渡しも代わりに行ってくれるため、トラブルに遭う可能性が低くなっています。
まず、Webライターとして活動を始めるならば、国内大手のクラウドソーシングサービスに登録するようにしましょう。
特に有名で、多くの依頼が集まるのは次の3つです。
どれか一つを選ばなくてはいけない訳ではありませんので、すべて登録してしまいましょう。
また、スキルを売り買いできるココナラを利用するのも手です。

私は、ココナラを利用して初月から売り上げ5万円を突破したよ!
ココナラでのWebライターの始め方について紹介した記事もあります。
また、副業Webライターとして活動するnatsukoさんが、自分の1日のスケジュールや、記事執筆に使う時間について詳細に説明する記事を書いてくれました。
別タブで開くので、気になる人はチェックしておいてください!
【3000文字にかかる時間は?】副業Webライターの時間管理を紹介します!
本業としてのWebライター
Webライターとして企業や組織で働きたいのなら、Webライターの求人を探しましょう。
Webist(ウェビスト)といった、業界専門の転職サイトを活用すれば、かなり求人が探しやすくなります。
また、フリーランスとして専業Webライターになる選択肢もあります。
この場合、副業のWebライターと同じように、クラウドソーシングや企業との直接契約で生計を立てていきましょう。
実際に専業Webライターとして活動している竹原ふうかさんが、専業Webライターの働き方についての記事を書いてくれました。
専業Webライターがオススメする仕事の探し方の紹介もあります。
ぜひ、読んでみてください。
Webライターとして、新しいチャレンジを!

Webライターとはどのような仕事なのか、どんな種類があるのかなどを解説してきました。
実際のところ、Webライターの仕事は多岐にわたるため、実際に働き始めないとイメージが湧きにくい職業でもあります。
PCと身一つで始めることができる仕事なので、興味があればぜひ一度チャレンジしてみてください。