
Webライターは全然儲からない

超絶ブラック。
やめたほうがいい
ネットでWebライターについて調べると、このようなネガティブな口コミや評判がわんさか出てきます。
はたして、本当なのでしょうか。
私は、新聞記者として、文章を書くことで生計を立てています。
文章を書くことは、生きるための立派な力になるんです。

それなのに、Webライターが全然儲からないわけないじゃないか!
こんな問題意識から、Webライターの平均年収を徹底的に調査してみることにしました。
この記事の内容は、動画としてYouTubeにもアップしています。
もし動画の方がお好みの方は、ぜひご活用ください!
Webライターは儲からない?平均年収は450万円程度

Webライターの平均年収は、その人の働き方で大きく異なります。
正社員として働いた場合のWebライターの平均年収は約450万円から480万円程度。
フリーランスの場合は、年収600万円未満のWebライターが大多数を占めます。
とくにフリーランスの場合は、本業か副業か、文字単価や月の稼働日数などで大きく収入が変わるため、非常に振れ幅があります。
では、これらの数字について、より詳しく見ていきましょう。
Webライターの平均年収を徹底調査【儲かる?儲からない?】

Webライターにはフリーランスとして働く人と、正社員として働く人がいます。
給与や報酬の形態がまったく違うため、フリーランスと正社員、それぞれについて調べました。

新聞記者のスキルをフル活用したよ!
それぞれの調査結果をご紹介していきます。
正社員の場合
正社員の場合、職種別で見た会社員の給与を調べれば、平均年収がわかります。
まずは、求人情報や政府の統計情報から給料に関する情報を掲載している「求人ボックス 給料ナビ」を見てみましょう。
このサイトによると、ライターの平均年収は449万円(2022年1月現在)です。
月給換算にすると37万円、初任給は22万円です。
続いて、Indeedを見てみます。
137件の求人(2021年1月現在)から計算されたWebライターの平均年収は約480万円です。
次は、マイナビが発表している「職種別モデル年収平均ランキング」(2021年度版)です。
このランキングでは、「記者・ライター」の平均年収が482万円とされています。
3つのデータを平均すると、約470万円になります。
これらのデータはいずれも、日本の平均年収を上回っています。
日本人の平均年収を知るには、国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査」を見ればOKです。
2021年9月に発表された最新の調査では、日本人の2020年度の平均年収は433万円とされています。

ちなみに、日本人の平均年収は2019年度と比べると、3万3千円減少したそうだよ
正社員のライターとして働く場合は、日本の平均よりもやや高い収入を得られると言えそうですね。
フリーランスの場合【フリーランス協会の調査】
では、フリーランスとして働くWebライターの平均年収はどうでしょうか。
フリーランスとはいわゆる個人事業主のことで、企業に勤めず、個人で仕事を請け負い、報酬を得ている人のことを指します。
副業でWebライターをしている人の多くも、フリーランスに分類されます。
フリーランスのWebライターの平均年収を示す公的な統計はありません。
ですが、フリーランスに関する調査やサポートをしている「フリーランス協会」が、毎年年収などの調査をし、結果を「フリーランス白書」として公開しています。
フリーランス白書2019では、フリーランスを7つの職種+その他に分類した上で、年収の分布をまとめています。
Webライターが当てはまる「文筆系」(ライター、イラストレーター、編集者、翻訳、通訳)の年収の割合は、次の通りです。
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 32.0% |
200万〜400万円未満 | 26.9% |
400万〜600万円未満 | 21.5% |
600万〜800万円未満 | 8.2% |
800万〜1,000万円未満 | 5.5% |
1,000万〜1,200万円未満 | 2.3% |
その他回答 | 3.6% |
平均年収600万円未満が全体の80.4%を占めています。
一番のボリュームゾーンは年収200万円未満で、3割近くいますね。
フリーランスには副業で稼ぐ人も含まれるため、どうしても低年収の割合が大きくなってしまいがちですから、当然と言えば当然です。
フリーランスWebライターの平均年収の理論値
副業と専業の年収の違いを見るために、それぞれの年収の理論値を計算してみましょう。
Webライターの収入は、ほとんどの場合文字単価で決まります。
このため、平均年収を計算する式は次の通りになります。
(1時間あたりの文字数)×(文字単価)×(1日の労働時間)×(ひと月の実働日数)×12ヶ月
この式をもとに、専業Webライターと副業Webライターのモデル年収を考えてみます。
この記事では、1時間あたりの文字数は「日本語ワープロ検定試験」の合格基準をもとに考えます。
初級レベルとされている3級の合格基準は10分間で300文字以上。
これをもとに計算し、1時間あたりに書ける文字数を約1,800字とします。
それでは、実際にモデル年収を計算します。
【モデルケース】専業Webライターの場合
平均文字単価1円、一日の労働時間8時間、ひと月の実働日数を22日として計算してみます。
1800(字)×1(円)×8(時間)×22(日)×12(ヶ月)
年収は約380万円です。
月収は、31万6800円ですね。
日本の平均年収よりも低い数値になっていますが、これはあくまでも文字単価が1円の場合です。
実績のあるWebライターの場合は、文字単価2円以上の案件を受けていることも多くあります。
実態としては、もう少し高い年収になるかもしれません。
【モデルケース】副業Webライターの場合
続いて、副業ライターの場合を考えてみましょう。
本業の後、週3日、1日2時間ほどを副業の時間にあてていると仮定し、計算してみましょう。
1,800(字)×1(円)×2(時間)×12(日)×12(ヶ月)
年収は約52万円です。
月収は4万3200円です。
副業の場合、専業以上にWebライター業にかけられる時間や労力に個人差があります。
このため、さらに年収にブレがあると見てもよいでしょう。
Webライターが年収を上げるのに必要なこと

とくにフリーランスのWebライターが年収を上げるのに重要なのが、文字単価です。
タイピングを速くし、一時間あたりの執筆文字数を増やすことでも年収を上げられますが、限界があります。
高い文字単価の仕事を受けられるようになれば、今と同じペースで仕事をしても、収入は2倍、3倍と増えていきます。
では、文字単価を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは、次の4点です。
- ライティングスキルを上げる
- 専門性を高める
- 単価交渉をする
- 取材・インタビューライターを目指す
一つずつ見ていきましょう。
ライティングスキルを上げる
ライティングスキルを上げることは、文字単価を上げる近道の一つです。
ライティングスキルと一口に言っても、内実はさまざまです。
たとえば、次のようなスキルが挙げられます。
- 検索エンジンの順位を上げるSEOライティング
- 物を売るセールスライティング
- コピーライティング
中でも、SEOライティングができると、クライアントから非常に重宝されます。
そもそも、Webライターが書く記事は、検索エンジンから読者を集めるためのコンテンツです。
SEOの知識を持ち、検索エンジンに評価されるような記事を書けるWebライターは、重要性の高い記事執筆を依頼されるようになります。
SEOやセールスライティングまでいたっていない人は、まずWebライティングの基礎を身につけてみてください。
オススメは、クラウドワークスが実施している「WEBライター検定」です。
3級は無料で受けられ、丁寧にまとめられた講義動画を見られます。
もし受けたことがないのなら、一度受験を検討してみましょう。
WEBライター検定とはどんな試験なのか、合格へのポイントや対策についてまとめた記事もあります。
今回の記事とあわせてどうぞ!
専門性を高める
Webライターとしての専門分野をもつと、文字単価が上がりやすくなります。
ライターの仕事は、誰でも書けるような内容は単価が安く、難易度が高い内容は単価が高く設定されています。
難易度の高い仕事とは、金融や不動産、健康といった専門性の高いジャンルのことです。
このような分野の仕事では、ファイナンシャルプランナー、宅建士といった資格をもったWebライターが優遇されることがあります。
アナタがもし、専門性のある資格を持っているなら、その分野での執筆も考えてみましょう。
また、資格がなくとも、一つの分野について多くの記事を書いていく中で専門性を身につけられます。
- 転職分野の記事執筆1,000本以上
- IT分野で検索1位の記事多数
- 弁護士事務所のコラムの執筆を担当
このような実績を掲げられれば、十分に専門性の高い案件の獲得を狙えます。
単価交渉をする
フリーランスとして働くなら、避けられないのが単価交渉です。
クラウドソーシングを使っている場合は単価交渉の余地はほぼありません。
ですが、クライアントと直接契約を結んでいる場合は、単価交渉を検討しましょう。
とくに、競合調査や構成も手掛けている場合、文字単価を上げられる可能性があります。
自分の実績や貢献度をアピールし、仕事内容に見合った報酬を得られるようにしましょう。
このような交渉の際に役立つのが、ポートフォリオです。
Webライターのスキルは、見ただけでは判断が難しいことがほとんどです。
自分の書いた記事や実績をまとめたポートフォリオを作っておけば、クライアントに対して、アピールしやすくなります。

私はこんなにすごいWebライターなんだぞ?
こんな感じですね。
もし作っていない人は、ポートフォリオを作るようにしましょう。
ポートフォリオの作り方や、オススメのサービスをまとめた記事もあります。
興味のある方は、以下のリンクからどうぞ。別タブで開きます。
取材・インタビューライターを目指す
Webライターにも、担当する仕事によってさまざまな種類があります。
その中でも文字単価を上げやすいのが、取材やインタビューを手掛けるWebライターです。
通常のWebライターの仕事はネットや本で情報を集め、記事にまとめることがほとんどです。
一方、取材やインタビューは、実際に現地へ行ったり、人に話を聞いたりして記事を作ることになります。ライティングスキルの他、人の話を聞く力や観察力が必要になるため、文字単価も高くなります。

都合が合わなくて断ったんだけど、交通費込みで文字単価10円の依頼もあったよ!
案件数自体が少なく、安定した収入源にすることは難しいかもしれません。
ですが、年収の底上げのため、取材やインタビューのような新たな記事執筆の手法にチャレンジすることも重要です。
儲かるか儲からないかは、アナタ次第!【Webライターの平均年収】

Webライターは儲からない。
ネット上では、そんな声が多く見られます。
ですが、この記事を最後まで読んでくださった皆さんなら、こう思うはずです。

あれ?Webライターって、意外と儲かる?
そうなんです。
Webライターは、本人の努力次第でいくらでも稼げる可能性がある、やりがいにあふれた仕事です。
未経験でも、副業で月1万円程度ならすぐに稼げるようになります。
ただし、その努力や労力が嫌になって、やめてしまう人が多数いるのも事実です。
Webライターが儲かるのか、儲からないのかは、アナタがどれだけ努力できるかにかかっています。
文ブロは、Webライターとして活動する人を応援するための記事を多数そろえています。
よければ、また遊びにきてくださいね。

一緒に、Webライター生活を楽しもう!