【絶許】安い単価の案件で、精神をすり減らしたWebライターの体験談【たこぷー】

Webライターをしていて、特に大変だと感じるところはどこでしょうか?

たこぷー
たこぷー

私は、ぶっちぎりで案件選びだと思います

特に、クライアントを厳選しないと、変な案件に引っかかってしまいます。
よくあるのは単価の安い案件ですね。
募集内容の時点ですでに安いのか、あとからいろいろ言われて作業量がすごく増えたのか。
理由は色々とありますが、Webライターとして単価の安い案件を受けてしまうと、大切な時間を大量に奪われてしまいます。
時給換算してみたら200円
場合によっては、それ以下なんてことも…。

この記事では、Webライターとして単価の安い案件に応募してしまった、私の体験談を紹介します。
初心者Webライターさんにとっての注意喚起になれば幸いです。

この記事を書いた人

3,000文字の記事を900円で納品した悲劇のWebライター。
我慢しようと思ったけど、無理だった。

  • 本業は製造業の管理職
  • コロナをきっかけに副業開始
  • ライティングは未経験者
  • 本で一から勉強した
たこぷーです!
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Webライターは、単価の安い案件を受けるな!

Webライターって思ったよりも大変なんです。
好きなように文章を書くだけならいいのですが、実際には多くの制限があります。
クライアントや案件ごとに設けられたレギュレーションにしたがって、記事を仕上げなければなりません。

他にも以下のような作業が必要になります。

  • Web上でのリサーチ
  • フリーの画像探し
  • 修正
  • 校正

ざっとあげても、これだけの作業をこなすことになります。
こんな案件を安い単価で受けるとなると、Webライターは超絶ブラックな仕事になります。

ここまでのまとめ
  • Webライターは、想像より大変な仕事
  • 案件やクライアントごとに、違うルールに従わないといけない
  • 記事を書く以外の仕事もたくさんある
  • 低い単価の案件を受けると、超絶ブラック
「誰にでもできる」けど、「簡単にできる」わけじゃない!
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私の受けた単価の安いWebライター案件

ここからは、実際に私が応募した単価の安い案件を紹介します。

たこぷー
たこぷー

今見ると、「よく応募したな」って内容だなぁ…

応募案件の概要

初めて受けた案件の概要

受注媒体:クラウドワークス

応募時の初期単価:1文字0.5円

テストライティング単価:2記事0.3円

  • ライフスタイル系の記事を作成
  • テーマ・構成はクライアントが作成
  • 初心者歓迎
  • スキルアップができる
  • 担当がしっかりサポート
  • 決まった期間のノルマはなし

初めて受けた案件は上記のような内容です。

たこぷー
たこぷー

初心者歓迎の文字はキラキラ光って見えたね

当時の私はWebライターになりたてで、何も実績がない状態です。
当然、知識も浅く、単価の相場も知りませんでした
0.5円という文字単価が安いとは考えていませんでしたね。

採用後の流れ

採用された後にまず言われたことは、こうでした。

クライアント
クライアント

チャットワークで連絡を取り合います。
それと、報酬を一度99円に設定させてもらいます。
これは、こちらのシステム上の仕様によるものなので、心配はいりませんよ(笑)

心配しかありません
チャットワークは、良く使われる連絡用アプリなので普通にダウンロードしました。

次に、報酬額変更です。

たこぷー
たこぷー

初めての案件だし、まぁいいか

こんな気持ちだったので、クライアントに突っ込むことはしませんでした。
今考えれば、この対応がまずかったです。

そして、レギュレーションファイルを貰いました。
およそ2万文字はあろうかというボリュームで、とにかく細かく記事作成要領が記載されています。

たこぷー
たこぷー

これ大丈夫か~?覚えられないだろこんなん!

正直な感想です。
不安を解消するために、担当者に直訴しました。

たこぷー
たこぷー

覚えられないんですけど~?

クライアント
クライアント

最初は見ながら作業をして下さい

たこぷー
たこぷー

やってみるけど不備でるよ?
情報多すぎだし

クライアント
クライアント

サポートするし、最後に確認するので大丈夫です

相変わらず不安でしたが、まずはやってみることにしました。

実際の作業

作業を行う時は、まず専用の管理シートを確認します。
クライアントが用意したテーマが数個並んでいて、新規で着手可能な案件と他のWebライターが作業中の案件がわかるようになっています。
備考欄には記事内に必要なキーワードの数や文字数、写真や画像の数などが記載されています。

私が選んだテーマは、次のような条件がありました。

  • 文字数3,000文字以上
  • 画像20個以上
  • 必要キーワード各30個以上を記事内に使うこと(12種類くらい)
  • 各見出しには必ず規定のキーワードを使うこと
  • 画像は基本的にTwitter・インスタグラムを引用

特にきつかったのが、必要キーワードを指定個数使用することでした。
無理やり使うと、文章としておかしい箇所がでてきます。

たこぷー
たこぷー

文章なりたたないよ~

クライアント
クライアント

なんとかして

たこぷー
たこぷー

やってみたけどやっぱ変だよ~

クライアント
クライアント

これで充分です

こんなんでいいの?適当過ぎない
本当にそう思えるような文章でした。

しかし、大事なのはキーワードのようで、読み手のことは気にしていないようです。

たこぷー
たこぷー

この時、初めて案件の怪しさに気づいたんだよね

このクライアントのメディアを見ると、文章がおかしい記事がたくさんでてきます。
他のWebライターさんが書いた記事ですね。
後から分かったのですが、記事をGoogle検索上位に表示するため、SEOを意識した内容だったのです。

SEOとは

SEOというのは、「Search Enjine Optimizaition」の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。
GoogleやYahoo!といった検索エンジンで、記事を上位に表示させるための対策のことです。

私は今回の安い案件をしながら、「沈黙のWebマーケティング」という本を作業と並行して読んでいました。
最初はSEOの「S」すら分からなかった私ですが、この本を読み進めていくうちに、変なレギュレーションがSEOを意識していたことだと気づいたんです。

たこぷー
たこぷー

やろうとしていることは分かるけど、これじゃあんまりな内容だなー…

不審に思いながらも作業を進めます。
最初はタイピングも遅くて、とにかく時間がかかりました。
文章もヘタクソなので、書いては消し、書いては消しの繰り返しです。

とくに大変だったのが、記事を書くソフトが初めて使うものだったこと。

WordやExcelくらいしか使ったことのない私は、めちゃくちゃ苦戦しました。
特に、画像やTwitterの埋め込みの仕方がよく分かりませんでした。
こんな事情もあって、記事を仕上げるのに気の遠くなるほど時間がかかりました。

最終的に、3,000文字の記事を作るのに15時間ほどかかりました。
今回はテストライティングの扱いなので、文字単価が0.3円です。

3,000文字の記事が、900円です。
15時間かけて900円って…。

たこぷー
たこぷー

Webライターの実績のためとはいえ、さすがに安すぎない?

\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場 blank

報酬制度

報酬は、条件をよく見ると本当にブラックでした。
募集の内容には、こう書いてありました。

やればやるほど単価アップ!

しかし、実際には厳しい条件がありました。
以下に条件の一例を紹介します。

  • 書いた記事の数で単価が上がるランクアップ制度
  • 月ごとに作成記事数を集計
  • 毎月ランクはリセット←ここ超重要
  • 20記事から0.7円、40記事から0.8円、50記事から1円
  • 報酬の振り込みは、累計5,000円から

上記の条件に加え、所属のWebライターさんが20~30人います。
1週間で1人あたりが書ける記事は、せいぜい5記事程度
これでは、単価を0.7円に上げることすらできません。

もうやばさがわかりますね?

たこぷー
たこぷー

完全にブラックだね

単価を上げたければ、とにかく数をこなすしかないのです。

しかし、数をこなしたくても、着手できる記事が足りません。
仮に記事を量産出来ても、次の月には報酬はリセットです。

クライアント
クライアント

単価を0.5円のまま、ライターを使い倒すぞ

こんな強い意思を感じました。
それでもやる人がいるんです。
所属Webライターの月の報酬一覧を見ることができたのですが、1人飛びぬけて稼いでいる人がいました。
およそ15万。
おそらく、1人でほとんどの記事を書いているのでしょう。
むしろサクラじゃないかと思うレベルです。

もう、色々とやる気になれない案件でしたね。
私は15時間かけて、3,000文字900円の記事をしっかり納期内に納めました。
ですが、報酬の振り込みは累計報酬額5,000円以上からだということです。
もう争う気力も無くなった私は、解約もせず、そのまま放置しています。
今でもチャットワークで新記事公開の連絡がきます(笑)

たこぷー
たこぷー

Webライターバカにするなよ?

こう言いたい案件でした。

ここまでのまとめ
  • 文字単価0.5円(テストは0.3円)の案件
  • 読者のことを考えていないレギュレーション
  • よく見ると、やばすぎる報酬の条件
  • 15時間かけて書いた3,000字の記事は、900円
まじでWebライター舐めるなよ?
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単価の安いWebライター案件を受けて後悔したこと

この他にも単価の安い案件をこなしましたが、いいことはありません。
ここからは、単価の安い案件をやらなければよかった理由を紹介していきます。

時間だけが過ぎていく

時間は無限ではありません。

お金持ちの人はそろって「一番大切なのは時間」だといいます。

そうです。
時間はお金で買えません

いくらWebライターとしての実績が欲しいからって、時間を無駄にする必要はないです。

たこぷー
たこぷー

私の場合は、単価が安いせいで悪循環に陥ったよ!

単価が安いので、納期直前になってもやる気が出ません
PCに向かうのですが、10分もすれば動画を見だす。
ちょっと記事を書いて、また動画を見る。
これの繰り返しでしたね。

結果、記事を書く時間以上に、時間を無駄にしてしまいました。
こうならないためにも、Webライターの案件探しは慎重に行いましょう。

精神が消耗していく

やる気のあるうちはいいのですが、やる気も長くは続きません。
単価が安いせいで、すぐにやる気はどこかへ行ってしまいます。
その結果、納期に追われて、気持ちだけが疲れていきます。

たこぷー
たこぷー

納期が近いけど…やる気出ないわ

それでも無理やり作業をしなければ納期を過ぎてしまいます。
社会人の常識として、納期に間に合わせるよう記事を納品していました。

しかし、その度に精神がすり減っていくのを実感しました。
先ほどとは別のクライアントの案件で、文字単価0.5円で作業していたこともあります。
この案件では、テーマを自分で決め、構成から作成する必要がありました。

5記事ほど作った後に、感情が爆発しました。

たこぷー
たこぷー

だめだ!安い単価は不毛すぎる!

もうこのままじゃやっていけないと思い、契約破棄される覚悟で単価交渉をしました。
結果、交渉に失敗して契約破棄となったのですが、気持ちが楽になったのを覚えています。

たこぷー
たこぷー

解放だー!
もう絶対こんなに安い案件はやらない

そう心に誓った瞬間でした。

ここまでのまとめ
  • 安い単価の案件は時間の無駄
  • 納期に終われ、気持ちだけが疲れていく
  • 安い単価の案件は、やらないほうが良い
やればやるほど無駄だよ
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単価の安いWebライター案件のメリット

メリットなんかあるわけないですね。
メリットがあるのはクライアント側だけです。
私達Webライターにとって、単価の安い案件は悪以外の何物でもありません。

たこぷー
たこぷー

Webライターを食い物にしてるクライアントは、まじで排除したい

中には最初の頃の私のように、このような理由で単価の安い案件に応募する人がいるでしょう。

  • 実績を作れる
  • 応募しやすい

しかし、平均単価でも実績は作れますし、採用もされます

採用されないのでしたら、提案文の作り方を改善するか、条件のいい案件に応募しまくればいいのです。

諦めないでください。
諦めて、単価の安い案件に手を出さないように。
時間と精神を奪われます。
新しい案件を受注する気力が削がれ、他の作業をする時間が無くなっていきます。
悪循環に陥ってしまいますので、単価の安い案件にはくれぐれも注意してくださいね。

ここまでのまとめ
  • 単価の安い案件にメリットなんてない
  • メリットがあるのは、クライアント側
  • 実績を作るなら、平均単価の案件で十分
諦めず、平均単価の案件に応募しよう!
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なぜ単価の安いWebライター案件があるのか

駆逐されてもおかしくないような単価の安い案件が、なぜ無くならないのでしょうか?
先輩Webライターから聞いたり、ネットで調べたりしたこと、私自身の経験や考察も交えながら解説していきます。

相場を知らない初心者が受けてしまう

相場を知らない初心者が受けるのは、あるあるですね。

たこぷー
たこぷー

私がそのパターンでした

副業が注目を集め、クラウドソーシングを利用してWebライターを始める人も多いのではないかと思います。
そして、初心者Webライターは、「初心者歓迎」などの文言がある案件を探しますよね。
応募しやすいですし、スキルアップもできそうですしね。

しかし、初心者歓迎の案件は、文字単価が安く設定されているパターンが多いです。
クライアント側も、初心者Webライターは安い単価で仕事を受けてくれることを知ってるんですね。
もしくは、初心者Webライターはスキルがないことも多いので、誤字脱字や文章の修正に手間が掛かることも加味して安くしている可能性もあります。

どちらにせよ、「初心者歓迎」の文言は、単価の相場を知らない初心者Webライターが応募してきます。

安い単価でも、引き受けてくれる人がいる以上は単価を上げる必要がないのがクライアント側の本音でしょう。
なので、Webライターを始める前に、ある程度単価の相場を調べてから仕事を受注することをおすすめします
単価の安すぎる案件は受けないように、知識をつけて自己防衛しましょう。

単価についての関連記事

クライアント側の予算の制限

当然、クライアント側にも予算があります。

予算がないクライアントは、安くWebライターを雇いたいと考えます。
結果、ダメ元で単価の安い案件を出すことになります。

クライアント
クライアント

ダメ元で安い案件作ったった!
誰か受けてくれればラッキー!

多分、こんなノリですよ。

たこぷー
たこぷー

私の想像ですけど

単価が安くても応募してくる人がいるので、クライアントは味を占めて単価を上げません。
そしてWebライター全体の相場が下がっていくのです。
世知辛いですね。

誰でもできる内容だから

私のWebライター案件の単価が低かった理由は、作成する記事内容の専門性の低さも原因でした。

誰にでも書ける簡単な記事だったのです。
誰にでも書けるならWebライターのスキルにこだわる必要はありません。
だから、安い単価になるわけです。

クライアントからすれば、一回きりでWebライターとの契約を解消しても、別の人に書いてもらえばいいだけですから。
しっかりとスキルを身につけて、専門性の高い記事を書けるようになるのが単価を上げる一番の近道なわけですね。

Webライター側に問題がある可能性も

自分のスキルが足りないせいで、単価が安い案件しか受けられていない可能性もあります。
私の場合はまだ経験値が低く、記事を仕上げるのに時間がかかります。
そのせいで、時給換算するとどうしても収入が低くなります。

単価が安い案件は確実に存在しますが、自分のスキルも一度疑ってみましょう。
タイピングが遅い、文章の組み立てが下手、修正が多いなど、改善すべき点もあるはずです。

自身の持っているスキルと案件の単価を見比べてから、総合的に判断することも大事ですね。

ここまでのまとめ
  • 安い単価の案件を、相場を知らない初心者が受ける
  • クライアント側の予算の制限
  • 誰にでもできる内容だから
  • Webライター側のスキルの問題かも?
もし自分に原因があるなら、向上心をもってスキルアップをしよう!
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安い単価の案件に、良いことは一つもない!

単価の安いWebライター案件を受けた体験についてご紹介してきました。
特に、Webライター初心者の人にとっては注意喚起になる内容です。
初めて仕事を受注する人は、びびって安い案件に応募したくなるでしょう。
その時はこの記事を思い出してください。

たこぷー
たこぷー

単価の安い案件を受けて、良いことは一つもないです

もう一度言います。

たこぷー
たこぷー

いいことは一つもございません

応募する前に、似たような案件の相場を調べ、適正な単価か判断するようにしましょう。
アナタならきっと大丈夫。

たこぷー
たこぷー

一緒に、良いWebライターを目指しましょう!

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